アスナニさん!オレ、今月の営業成績うちの課で3位だったんです!
にも関わらず誰も褒めてくれません!
そ、そうなんだ。僕、別部署だから関係ないけど…。
良いから聞いてください!
うちの課のエースには勝てませんけど、若手や同期の中では1番の順位でしたよ。
給料が上がらないのはまだしも、ちょっとくらい褒めてくれてもいいじゃないですか!
頑張った成果を人に見てほしい、褒めて欲しいと感じることがありますよね。若手社員のうちは実際にそうだと思いますし、僕自身も「褒められたい!」と感じることは多々ありました。
次のような方に向けた記事です。
- 仕事で褒められることがあまり無くモチベーションが上がらない
- 同期よりも頑張っているはずなのに認めてもらえなくてなんだか辛い
そして、この記事を読むと
- なぜ上司が褒めてくれないかわかる
- 誰も褒めてくれなくて辛い時の対処法がわかる
【本記事の信頼性】
スーパーで残業を月間40時間から月間4時間まで減らした実績を持つ「時短・効率化」に命をかける「プロのめんどくさがり」です(笑)
20代のうちに「ビールぶっかけられたり、離婚したり」といったことを経験アスナニさんが人事の目線から「なぜ会社や上司から褒めてもらえないかの理由と対策3選」をご紹介していきます。
「褒められたい若手社員」と「褒めない上司」
若手社員が褒められたい理由と上司が褒めてくれない理由と褒める目的をご紹介していきます。
「褒められたい若手社員」が求めているもの
僕が管理職向けに教えている部下の扱い方に関する内容です。
若手社員のモチベーションの源になるものは「自己重要感」なのです。
若手社員の傾向をデータでチェック
このグラフは株式会社リクルートマネジメントソリューションズが2020年の新入社員向けに行った「仕事をする上で重視すること」についてのアンケートです。
上位に成長、貢献、やりがいといった項目が入っています。また下位には、金銭や会社のビジョンなどが入っています。
若手社員はお金や会社の素晴らしさよりも自分が成長し、社会に貢献できる=自分はとても重要な存在として他者からも自分でも認められることを望んでいるのです。
つまりそれが「自己重要感」です。そして自己重要感を高めるためには「褒める」ことと仕事がどのように社会や周りの仲間の役にたっているか理解してもらうことなのです。
若手社員はなぜ自己重要感を求めるの?
Twitterやインスタグラムで成功者が身近になったから?
簡単に同世代で起業している人、そうで無くても1流の大企業に入社した人の意見や日常が簡単に知ることができる世の中になりました。
そのせいで、大多数の「普通」の若手社員は自分の仕事や自分のスキルに自信を持てず、アンケートのような成長や貢献を求める傾向にあると感じています。
URL:人を立てるとうまく行く
「褒めない上司」はなぜ褒めないのか?
若手社員が褒められたがる理由をご説明してきました。次に会社や上司の目線で「なぜ若手社員を褒める必要があるのか」と「褒めなくてはいけないとわかっていてなぜ褒めないのか」をご紹介していきます。
会社や上司は若手社員を褒める必要があるのか?
褒めるというのも投資の一つ!
「褒める」という行為には、能力がある人が能力のない人にすると言う側面があります。その背景には他者を操作したいという目的があるのです。
日本企業は新卒一括採用ですので、若手社員を育てて成果を出せる人間にしていく構造になっています。
なので大きな結果や優れた成果を出すために、「小さな日常の変化」や「チャレンジ」を褒めるのです。つまり「褒める=投資」と言えます。
上司はなぜ褒めないのか?
会社が求めるものによって「何を褒めるか?」が変わる
会社の成長段階によって会社が社員に求めるものが変わります!
例えば、企業が求めるスキルの中に「問題解決力」というものがあります。
同じ能力でも、現状をベースに少しずつ改善をコツコツ積み重ねていくことも問題解決力ですし、現状を100%否定して全く違う方法で現状を変えることも問題解決力と言えます。
その企業の状態や目指すゴールによって社員に求める能力も微妙に変わってくるのです。
ラリー・E・グレイナーの5段階企業成長モデルをベースにして当社が開発した「組織の発展モデル(Organization Transition Model)」です。
人間が生まれてからいくつもの発達段階(スランプなど)を経て成長するように、組織にも発展の段階(=発展ステージ)が存在します。そして、次の段階に進むためには、ステージ毎に乗り越えなければいけない壁あるのです。
その壁によって必要とされるスキルは変わるため、会社の成長段階によって会社が社員に求めるものが変わり、会社の求めるものが変われば「A社では褒められる能力もB社では褒められない」というのが当たり前なのです。
上司も自分のタスクが多くて周りを気にしている暇がない
悲しいことに「上司も誰かの部下」なんやで…?
誰かの部下ということは、皆さんと同じように「自分のタスク」+「ハゲ上司からの無茶振り」といったやりたくないタスクがたくさんあるのです。
さらに「部下のフォロー」なども加えるととんでもないタスク量をこなしているのです。(もちろん、仕事しないおじさんみたいな上司もいますが…)
皆さんも忙しいと周りの様子を気にする余裕がなくなるように、上司も余裕がなくなって「小さなことを褒める=将来の投資」よりも「目の前のタスクを片付ける」ことを優先してしまうのです。
小さなことを褒めるスキルがない
上司のスキルによって「褒めるスキル」に差が出てしまう
褒める=誰でもできるスキルと思われがちですが、れっきとしたスキルなのです。
褒めるというスキルの中に5つのポイントがあり、全てを使いこなせていない上司がいるように、そもそもポイントがあることすら知らない上司もいるかもしれません。
つまり、上司のスキルが不足しているから褒めることができないのです。
褒められたいけど褒めらない時の対策
ここまでご紹介した通り、周りの人が自分を褒めてくれない原因は「認めていないから」だけではないということが分かったと思います。
他人の考えやスキルを変えることは簡単にできません。
事情は分かったけど、褒められたいもんは褒められたいんや!
では、どうするか?
それは「自己重要感を自分の力で満たす」ことです。具体的な方法を3つご紹介していきます。
ぐうたらハック① 過去の自分と実数で比較する
まず一番簡単な方法は「過去の自分と比較して、セルフサービスで自分を褒めること」です。
そんな虚しいことしたくないわ!
と思った方も少しお待ちください。人から褒められたい、認められたいという欲求(=承認欲求)は大きく2つに分けられます。
- 「他者承認」他者から褒められたい
- 「自己承認」理想の自分に近付きたい
他者商人については前述の通り、難しいのが現実です。例えば販売個数が営業部内1位になったとか、名指しで取引先に気に入られたといった明らかに褒められないわけがない状態であれば他人から褒めてもらうことは簡単ですが、そうではない状態で上司や先輩に褒められるのは難しいです。
であれば自分でコントロールできる「自己承認を高めること」がコスパのいい対策なのです。
自己承認を高める具体的な方法は、自分を無闇に褒めることではありません。過去の自分の数字と現在の自分の実数を比較するのです。
具体的にはどういうこと?
実数(推定によるのでなく実際にあると確かめた数量のこと)がポイントです。なんとなく頑張ったや(多分)部署の中で3番目にできたなどあやふやなものだと本当に成長していないというパターンもあります。
なので、必ず数字で比較できることが重要なのです。そして記録の推移はいつでも客観的に見ることができるので振り返ってみてみると、
褒められはしてないけど、自分頑張ってるやん!
と必ず自分を認めてあげられるようになります。また、記録しておくと転職の際「職務経歴書」を書くときのネタになるので意外とメモしておいて損はありませんよ。
スマホメモは怒られる?
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ぐうたらハック② 仲の良い友達と成果を報告し認め合う
次におすすめなのは「同期や友人と成果を報告し認め合うということ」です。
定期的な人事評価のタイミングや毎月上司に成績の月次報告をするような流れで、同期や友人と成果の報告会をするのです。
具体的な手順は次の通りです。
実施に僕も毎月友人と副業の成果報告会をしています!
具体的に褒められなくても、自分の成果を誰かが見ているということはとてもモチベーションになります。
さらに信頼できる友人であれば例え結果が出なくて落ち込んでいても慰めてもらえますし、結果が出れば褒めてもらえます。
ただし、この方法は同じ志を持つ仲間を見つけないといけないことが難しい点です。
ぐうたらハック③ SNSなどインターネットで知らない人の反応を見る
最後に①と②のハイブリット案として「SNSなどインターネットで知らない人の反応を見る」ということもおすすめします。
これはかなり難しいです。
- 社内の評価基準や順位は社外では評価されにくいため、自分なりに評価基準を見つけなくてはいけない
- 仲の良い友人と違って、中途半端な成果は反応されない。下手するとネガティブな意見をもらうことも
これって要するに転職活動と同じなんですよね。実際に転職する必要はなくても早いうちから職務履歴書を書いたり、実際に面接を受けてみるのも良い経験になります。
この方法はポジティブに褒められたいという人よりも叩かれると伸びるドMさん向けの方法です。
まとめ
仕事で褒められることがあまり無くモチベーションが上がらない人向けに「なぜ会社や上司から褒めてもらえないかの理由と対策3選」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
「褒められない理由を知って、自信をつけること」でより良い生活ができるんです!
「毎日頑張っているのに認めてもらえなくてしんどいけど仕方ないよね…」と感じていた方でも、『これならまた頑張れるできるかも!』と思ったのではないでしょうか?
それでもやる気が出なさそう…という方はぜひ「やる気が出るおすすめの漫画3選」こちらの記事がおすすめ!
皆さんも省エネ干物生活を送りましょう!以上アスナニさんでした!
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