はあ、来年から就活か〜
僕は人事なので学生と話す機会がたくさんあります。
そこで、「勉強ってする意味あるんですか?」とか、「資格って取っておくと就活に有利ですか?」という話になります。
僕自身も小学校の頃から「勉強は必要!」と言われると「本当にそうなんだろうか?」と疑問に感じていました。
勉強の必要性を両親や親戚の大人に聞いてみると、「社会に出て必要だから」、「仕事を始めたら学びたくても学べないよ」など。
大人の説明に納得できずモヤモヤ
言い返すだけの知恵もなかったので「勉強の意味」ってなんだろうと10年以上考えてきました。
次のような方に向けた記事です。
- 社会人に勉強は不要なのか疑問な人
- 将来使わないのに勉強する意味がわからない人
- 資格は就活に有利か知りたい人
そして、この記事を読むと
- 社会人にとって勉強は必要か不要かわかる
- 学校での勉強は社会に出てから必要かわかる
- 社会人にとって資格が必要かわかる
【本記事の信頼性】
スーパーで残業を月間40時間から月間4時間まで減らした実績を持つ「時短・効率化」に命をかける「プロのめんどくさがり」です(笑)
20代のうちに「ビールぶっかけられたり、離婚したり」さまざまな経験をしてきたアスナニさんがが「勉強は必要か不要か議論の結論」をご紹介していきます。
理由の説明がない勉強は不要
結論は「理由の説明がない勉強は不要」ということです。勉強もいくつかの種類に分けて考えることができます。勉強の種類についてご説明していきます。
勉強の種類があやふやだから必要性が分からない
勉強には大きく2種類あります。
「目的が明確な勉強」とは、自発的な目的があってそれを達成するための手段のこと
具体的には
達成したいという欲求や、好きだからといった自発的な欲求がある場合のことを言います。
目的が不明確な勉強は、2種類ある
次に目的が不明確な勉強についてご説明します。
目的が不明確な勉強はさらに細分化できます。ここを一つにまとめてしまうから勉強は必要か不要かという議論が続いてしまうのです。
勉強する理由を説明されるか、されないかという基準で細分化することができます。その中で、先生や両親、周りの大人から勉強する理由を説明されて、ひとまず取り組もうと思えた場合は「必要な勉強」と捉えていいと思います。
逆に説明がないのと同じような説明は
- いい大学に行くため
- 騙されたと思ってやりなさい
他にも「いいからやりなさい!」「これはルールだからやりなさい!」「みんなやってるんだからやりなさい!」これらの理由になっていないですし、強制されるようであれば無視してOKです。
学校や大人はなぜ理由を説明しないのか?
社会に出てから気づきますが、子供に対して説明してくれない大人が多いなと感じます。(もちろん、丁寧にわかりやすく説明してくれる大人もたくさんいます)
理由を説明することで勉強のモチベーションを上手く引き出す大人がたくさんいれば社会人になってももっと人を上手にコントロールできる人材が増えるのにと思います。
ここからはなぜ学校は勉強の理由を説明するのが上手くないのか、どうしたら勉強したくなるのかをご説明していきます。
やり方ばかり教えるのは先生やカリキュラムが悪い?
勉強の理由を説明できないというのは、やり方しか教えられない人に見られる特徴です。これは学校の先生や国のカリキュラムが悪いわけではないと思います。
日本の企業の状態が学校教育に反映されていることが問題だと思います。
カッツ理論というものがあります。これは主に管理職に必要な能力を図として表したものですが、先生や大人は子供からしたら管理職(上司)ですよね。
現場担当者になればなるほど、テクニカルスキルと言われる実務知識(勉強で例えると数学の問題の解き方の手順など)の知識が必要となりコンセプチュアルスキル(論理的思考力など)やヒューマンスキル(コミュニケーション力など)はあまり必要とされません。
日本は製造業が強かったため現場でひたすら働く人を求められたため「説明することができない」教育方法が定着してしまったという問題があるのです。
アウトプットを体験すると勉強したくなる
ここまで勉強が不要な理由を説明していきましたが、逆にいえば「説明できない勉強を非難しているだけで、勉強はすべき」なのです。
勉強が必要なのは分かったけど、モチベーションが上がらない
そういった方にアドバイスするとしたら、「アウトプットを体験すると勉強したくなる」ということです。
例えば社会人で言えばプレゼン資料を作るとき、パワポ技術は必須です。さらに語彙力(国語力)やレイアウト(美術)、業界研究(現代社会)など初めて不足していることに気づきます。
何か成果物を作ろうとするとき(アウトプット)に初めて人は自分に足りないものがあると感じます。そうすると足りない能力を補いたいという欲求が働きますし、このプレゼンを成功させて出世したいといった欲求が働けば睡眠時間を削ってでも勉強するのではないでしょうか?
勉強は、クリアしたいゲームの攻略本
インプット(勉強)を100%マスターしてからアウトプット(仕事や何かを作る)を行うと思っている人が多いですが、本当は説明書を読む前にいきなりゲームを始めてしまうような感じでアウトプットしつつインプットするのが勉強をしたくなる最善の方法なのです。
アウトプットとして資格の勉強は必要?
ここからは社会人にとって勉強の代表例である資格は必要か不要かについてご説明していきます。
転職に有利な資格は「取得理由に物語があるか」がポイント
医者、弁護士といった仕事や保育士や介護士など資格業=安定というイメージがあると思います。ただし希少価値の高いごく一部の資格を除いては転職や就活の際あまり効果はありません。
むしろ「なんでこの資格を持ってるのにうちの面接に来たの?」
というマイナスな印象を与えることにもつながります。
昔から漫画やが好きだった→友人とは電話よりもメールの方が楽しかったや人と話すのが苦手だからブログを書いてみた→より良いコンテンツを作るため日本語検定一級を取得→月間10万PV達成!
成し遂げたい成果があり、そのために必要な能力を磨くまたは、実績の裏付けを作るために資格を取得しました。という物語が必要なのです。
なんとなく資格を取ればうまくいく気がするといった考えはNG!
ちなみに、資格よりも実績があるなら、スマホやタブレットで実物を見せる方がインパクト大です。
資格ビジネスがあることを知る
日本人は資格を盲信している人が多いです。それに漬け込んで、よくわからない団体がお金儲けのために資格を作っているパターンもあります。
資格の合格率や企業で重視される資格と比較しながら、変な資格に騙されないようにしましょう。
体系的に何かを学ぶカリキュラムとして使用するのはいいかも
資格自体にあまり価値がないことをご説明してきましたが、資格を勉強の入り口として使うのは効果的です。
資格の勉強は体系化されているのでその分野の基本を学ぶためにはとても向いていると思います。
成果を目指して行動し、その都度必要な知識を身につけることが勉強
勉強の必要性を感じるには、自分でアウトプットしながら必要な知識を学んでいくことということがわかりました。では今後社会人になるまでどんなふうに過ごせばいいのでしょうか?
成果を決める
アウトプットする場を作るということですね。テストの点数や部活での勝敗がわかりやすい成果ですが、学校以外の場で成果を目指すのがベストだと思います。
1から10まですべて自分で決めながら何かに挑戦してみるといいと思います。
具体的に学生でもできるブログやYouTubeなどやってみるといいかもしれません。成果はPV数や収益を設定すると良いです。
行動する
成果を決めたらそこに向けてひたすらやってください。
ここで大事なのが成果が出るまで試行錯誤することです。その過程に勉強が含まれてくるはずです。
まとめ
社会人にとって勉強は不要だと感じる人向けに「正しい勉強の定義(成果を目指して行動し、その都度必要な知識を身につけることが勉強)であれば絶対に必要」ということを結論としてご紹介させていただきました。
「勉強の必要性に対してモヤモヤしているのは理由を考えたり、教えたりせず、とにかく強制していること」が問題だと分かれば、「そんな環境で自分をどうコントロールするか」考えることができ、勉強に対して意義を持って取り組むことができるんです!
「勉強する意味や社会で必要なのかは分からないけど、やらないと仕方ないよね…」と感じていた方でも、『自分は好きな勉強をして、より良い環境を目指そう!』と思えたのではないでしょうか?
皆さんも無駄な勉強からおさらばして、楽しい省エネ干物生活を送りましょう!以上アスナニさんでした!
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